生きてるけど、今は家族のことを最優先中!
「くすぐりの塔」はキャンサーさんから作品が届き次第、ちゃんと更新していきます!
(今は公開させていただいた作品が手元に届いているすべてです)
ご連絡:キャンサーさん、何度かメール送っているから、ご返信くださ~い
スポンサーサイト
投稿日時:--:--:--|》本文を開閉
ディレクトリ:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
夏だ!プールだ!ウォーティ無双
今まで秘密にしていましたが、私は卵焼きにはケチャップをかける派です。
醤油やソースという人、さらにはマヨネーズという人もいるようですが、私は断じてケチャップを所望する。
目玉焼きには醤油、卵焼きにはケチャップ!
しかし、ゆで卵となると、トッピングでかけるものが変わってくるから不思議です。
サラダに乗ればマヨネーズ、おつまみに出れば塩。
ゆで卵の、この冥王星みたいな微妙な立ち位置を何とかしてあげたい!あげたいけれど!
エロ小説です。
導入です。
ちなみに、Pixivでもエロ小説アップしてるから見てやってくだち。
久しぶりにCCさくらの、クロウカード!
初心に返れば、おのずと道は開かれん。
梅雨明けの太陽は元気はつらつ。
真夏の香りをふんだんに含んだ日差しが、肌に痛いぐらいサンサンと照りつけています。
いつもは、木之本家に入りっぱなしの私たち、さくらカード。
しかし、今日ばかりは違います。
貸し切りの大きなプールは、大道寺家の私用プール。
私たちを招待してくれたのは、さくらさんの大親友、大道寺知世さん。
「さくらちゃんの大切なカードさんたちなら、私にとっても大切なお友達ですわ」
何の屈託もない笑顔で、そう言い切る知世さんが、ちょっぴり羨ましい。
そんな彼女も、さくらさんが居なくなって、寂しいはずなのに。
私たちの主(あるじ)であるさくらさんが、私たちの元を去ってから、もう数ヶ月が経とうとしています。
今、彼女が一体どこにいるのか、一体何をするために私たちと離ればなれにならなければいけなかったのか、それすらも分からないまま。
はじめの頃は、少しふさぎ込み気味だった私たちでしたが、私たちを取り巻く人々の暖かな気持ちによって、少しずつ前向きになれたような気がします。
こうして、今日も私用プールを開放してくれた知世さんも、きっと私たちを元気づけようとしてくれているに違いありません。
その心遣いに感謝するためにも、今日ばかりは目一杯に楽しまなくちゃ。
大道寺家の私用プールということで、いつもは人の姿をしていないカードたちも、広いプールで泳ぎ放題。
既に、水の属性を持つカードたちは、プールに入って泳ぎ回っています。
木之本家で浸かれるほどの水があるとすれば、お風呂ぐらいなもの。
良く、その……私たちさくらカードがエネルギーを得るための行為を、お風呂で一緒に行っているウォーティは、大はしゃぎ。
さすがは水のカード、まるで人魚のように縦横無尽にプールの中を泳ぎ回っている姿は、まるで、本当の子供のよう。
しばしば、水面に顔を出す彼女の顔は、太陽の光を受けて、まさに輝いているみたい。
私はそんな光景を微笑ましく見つめながら、ビーチチェアに横になります。
プールではしゃぐカードたちの喧噪と水の音を遠くに聞きながら、なんだかちょっと優雅でエレガントな気分。
私が身につけている水着は、桃矢お兄様と一緒に選んだ、私のお気に入り。
空を仰ぐと、そこには雲一つ無い青空、絶好のプール日和です。
ピール日和なのですが……
私の隣のビーチチェアには、本の姿をしたクリエイトさんが横になっています。
彼女の姿は、カードに描かれた絵も、実体化した姿も、本そのもの。
その本がサングラスをかけて、隣にブルーハワイのカクテルを置いている様子は、なんだかもうシュールすぎて、見る度に笑ってしまいそう。
そんな私の視線に気づいたのでしょうか、サングラスをかけたクリエイトさんがページをパラパラとめくります。
パラパラパラ……
(「ミラーも日光浴ですか?」私は、できることなら、あまり日焼けしたくない体を太陽の下に横たえながら、彼女に尋ねました。)
独特の「セリフ」と「地の文」を織り交ぜた言葉使い。
と言うか、日焼けしたくないなら、無理して、こんな炎天下の元にしなくても……なんてことは、おくびにも出しません。
「私はここで、ちょっと日光浴です。 クリエイトさんは泳がないんですか?」
と聞いてから、ちょっと失礼な質問だったことに気づきます。
クリエイトさんは本のカード、水に濡れたら大変なことになってしまいます。
パラパラパラ……
(「実は私も試してみたのですが……」私は、自らのページに書いた、ある一文について思い出します。
それは、私に手足が生えたら、プールで泳げるのではないか、と言う思い。)
その前に、紙が水に濡れて、ベチャベチャになってしまうのでは……なんて無粋なことを一瞬でも考えたことはナイショ。
パラパラパラ……
(「これが、その時に撮った写真です」そう言いながら、私は自らの密かな努力の痕跡をミラーに見せるのでした。)
そう言いながら、開かれたページには、本から細い手足がニョキニョキッと生えた、なんだか、もうシュールを通り越して怖いぐらいのクリエイトさんの姿。
もう、その努力が涙ぐましいやら、可笑しいやらで、私は思わず目を背けてしまいます。
このまま見ていたら、絶対に私は笑ってしまう。
既に口元は緩み、笑いは喉の奥まで出かかってしまっているのを、何とか咳払いで誤魔化す私。
危ないところでした。
「そ、それなら、ビニール袋に入れて泳ぐというのは……」
と言いかけて、口を止めました。
それでは、何だか些末な扱いの学級文庫みたいになってしまいます。
パラパラパラ……
(「実はそれも試したのですが」ついに、私の晴れ姿をミラーさんに見せる時が来たようです。)
そう言いながらパラパラとページをめくって、再び何かを見せてくるクリエイトさん。
そこには、透明なビニール袋に入れられて『ひろってください』と、張り紙をされた彼女の姿。
私は堪らず、再び目を背けました。
口の中まで出かかった笑いを必死に押し殺し、それでも頬はピクピクと引きつっているのが分かります。
パラパラパラ……
(「その後の私です」)
絶対に、クリエイトさんは何かを仕込んできているはず。
しかし、見たくないのに、もう気になって気になって仕方がありません。
ちょっとだけ、ちょっとだけ……と、片眼を開けて、クリエイトさんを見た私は……
「ぶふっ!」
そこにあったのは、廃品回収の雑誌の中に組み込まれた、クリエイトさんの姿。
なんで、こんな自虐的なネタばっかり??
悔しいけれど笑ってしまった私は、俯いて、その失礼な笑いを抑え込むので精一杯。